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この時期標準バラ |
2004年6月13日
ヒロ君 ダーウィン挑戦記
たびたび登場のヒロ君とは以前ケアンズで我々とともに湾内エサ釣りボートのガイドとして働いていた釣りキチ仲間の一人です。もう一人いた別のガイド君が日本に帰り際にダーウィンに釣りに行って、いい思いをしたのでそれを聞いて挑戦というわけです。果たして柳の下にドジョウは2匹いるか！？ ヒロ君自身によるレポートです。題して”マリーリバーのビラボン・フィッシング”。
今回はマリーリバーのコロボリービラボンとシャディーキャンプに1泊2日で釣行に出かけました。そこでまずビラボンって何？ということですが、ビラボンというと水たまりだとか野池のようなイメージがありますが、実際は広大なマリーリバーの一部です。6月の乾季のこの時期は独立した川となりますが、雨季になると川が氾濫しマリーリバーの本流と合流します。そこで再びビラボンとなった際に残ったバラやサラトガを狙うのがこの時期の釣りです。早朝にガイドのグラントにピックアップしてもらい、ダーウィン市内から90分、目的のコロボリービラボンに到着。そこで早くも驚きの光景が、な、なんとボートランプの目の前でターポンがあちこちでボイルしているじゃありませんか！ところがガイドは、こんなの当たり前とばかりに余裕でボート降ろしている。はやる気持ちを抑えボートに乗り込み、いざスタートフィッシング。ボートランプを離れ、ものの２、３分でボートはスローダウン。右手には大きなリリーパッドが広がる。そこでガイドは、おもむろにルアーを取り出し、リリーパッドの中にぶち込めと言う。見るとポッパーなのだが、日本のフロッグの様にビニール製でウィードガードも付いている。こんなんで釣れるのかいなと思いつつキャストすると、またまた信じられない光景が！いきなりでました、サラトガ！！背中を半分以上だしてアタックしてくる。しかし、ノラない。が、またこれが2回3回とアタックしてくる。この最初のポイントで都合10キャストくらいしただろうか。
そのなかでまったく反応のない空振りキャストは１、２キャスト。しかも全てトップウォーターにアタックしてくるのだから必然的にこちらのアドレナリンは急上昇。ここで普段釣れない君の私、ふとあることが頭に浮かぶ。もしかしたら、ここにだけ魚が溜まっていたんじゃないの！？そこで小移動の後のセカンドポイント。最初のキャストで答えがでた。またまた、でた！しかもデカイ。80センチ以上はあろうかサラトガが元気にアタックしてくる。まさに着パク状態である。ここまで読んだあなたは、きっと夢の様な釣行を
想像しているでしょうが世の中そんなにウマイ話ばかりじゃありません。まず、このゲーム、トップだけになかなかノラない。ノッタとしてもサラトガ、口がとても硬い魚なので
フックアップも難しい。さらにフックアップまでクリアとしても、この魚まず間違いなくリリーパッドに巻きついてきます。それを強引に引っこ抜こうとすると、あっさりバレちゃいます。実際、バイトがあってからランディングまで持ち込めるのは1割弱といったところでしょうか。しかし、バイトの絶対数があるだけにこれでも全然満足なのです。本当はデカバラを夢見てこの地に来たのですが、そんなことは忘れさせてくれるくらいのエキサイティングなゲームでした。といってもバラが全然釣れない訳じゃありませんよ。リリーパッドのエッジに平行にミノーを引いてくれば、きっと元気なバラにも出会えます。
残念ながら今回のバラのアベレージは40〜50ｃｍのリリースサイズ。しかし、ガイドいわく20ポンドオーバーのドデカ君もいる、とのこと。どうしても小さいのが先に喰ってきてしまうという事でしょうか？ちなみにデカバラを夢見るあなたには3月、4月がオススメだそうです。全体的にはケアンズとはまた違ったゲームを堪能できますのでケアンズで何日間か釣行した後ダーウィンで楽しむ、なんてのもオススメです。
