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6Lbラインで"735Lb"のブラックマーリンの世界記録はどの様にして生まれたか?
   

この記録が生まれたのはシドニーから車で北に1時間半のところのポートスティーブンスです。釣行レポートにもある様に、実は弊社スタッフが調査釣行ということでポートスティンーブンスに行きましたが、この日我々到着時、マリーナに行ってみたら続々ゲームフィッシングボートが帰ってきていました。その中のあるボートのデッキハンドが顔見知りだったので話しかけたらそのボートが記録を作ったそうです。その時、彼らが口を揃えて今だ興奮ぎみに話し始めたのを覚えています。実は我々がここに到着した前々日にこの大記録は生まれているのでした。

登場人物紹介

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船頭

(高速でマーリンをバックで追いかけることに命を掛けて100%キレてる男。) 
 ・ディーン(デッキハンド、SWFの専門家、過去に世界記録あり)   
 ・ビッグルス(デッキハンド。ケアンズではゲームフィッシングボートの船頭。今回はアルバイト。TVの釣りロマン出場記録あり。) 
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釣り師

(30代後半の背の高い男前のイタリア人でお金と暇は何ぼでもある。いたってクール。世界記録命の人。名前はIGFAイヤーブックにいくつも(2004年度)でている。彼女は超々〜美形。)

2000年2月7日、出航前から記録狙いと判っているクルーは流し始めたティザーの後ろに見え隠れするデカイ黒い影に興奮し始める。しかし、デカイとわかっいても慌てないのがクルー。特に、馬鹿デカブラックマーリンをいつも相手にしているビッグルスは口にも出さ(せ)ない。ティーザーで近場に寄せた時は全員息を呑んだ。キャスト範囲内に入ってすかさず釣り師が活き鯖を背ガケにしてマーリンの目の前に投げる。ティーザーで興奮しまくったマーリンは何の疑いもなく鯖を一飲み。釣り師は当然のように飲み込んだ数秒後に大きくあわせるが、たかがドラグ1Kgにマーリンは何のことやら。そしてどうなったか!? マーリンは食後の一泳ぎという事で悠然と後方に走りさる。ボートは初め一気に近ずこうとするがマーリンは追いかける速度にあわせてボートから遠ざかる。決して真剣に走るわけでもない。船頭はラチがあかないことに手の打ち様がなくなり、ただただバックで追いかける。あきらめてただただ追走するのみ。5分、10分と時間は過ぎていく。船頭も釣り師もデッハンドもいい加減うんざりし始める。15分後、とうとういつもの通り船頭がキレる。この時とばかり、ボートに前方全開をくれて一気にサカナか遠ざかる。そして、ボートの航跡は大きく円を描き始める。ラインは、その航跡通りは軽々と出ていく。そのまま何とぐるっと大きく一周。そしてマーリンの前方目の前にボートは到着。しかし、ラインのテンションは当然マーリンの後方。魚はその習性通り、マーリンはゆっくりボートに近ずく。ヨダレを垂らしながらギャフを持って待つディーンとビッグルス。しかし、魚はスグそこなのにリーダーがまだ取れない。ただただひたすら500m以上出たラインを巻く釣り師。やっと、ビッグルスがリーダーをとる。今まで本気でなかった魚はここで一気に本気となり走り始めようとするがそこは船頭が一枚上。バック全開で近ずきジャンプで頭を出したマーリンに直にギャフ! そのままジャンプ。初めて魚体全体を皆の目前に現す。フライングギャフはきれいに決まった(それも2本)が今までなんもエネルギーを消費していないマーリンはこの時とばかり大暴れ。デッキハンドはフライングギャフのロープを持つこともできず、なすすべもなくそのまま暴れさせておく。これって結構惨い。しかし船頭、デッキアハンドは予想もしてなかったデカさに世界記録を確信しもう船内はサカナと一緒に大騒ぎ。そしてランディングまでその間、なんと45分。ギャフティングの時間の方がファイトタイムの3倍! ところで、釣り師は? さらにいたってクール!

 


 
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